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Nさんの施術依頼
Nさんは5年前よりパーキンソン病を患っており、
身体が急に力が入らなくなってしまったり、身体の震えが止まらない。
自律神経症状により、眠れない。鬱傾向などに苦しんでおられました。
Nさんは、そういったストレスが多い状況下にあり、
強いストレスから来る頚や肩の凝りや頭痛、身体を自由に使えないことから来る腰痛に
悩まされておりました。
そんな首や肩、腰の凝りをなんとかして欲しいとの依頼でした。
すみれ治療院の施術内容
すみれ治療院では、頚や肩の凝り、腰痛に対して、指圧を行うことはしません。
お腹を擦るくらいの強さの軽擦を中心に、その根本となっている原因をまず緩める事から始めます。
何故なら、気になるところをただほぐした所で、根本原因が緩んでいなければすぐに元に戻ってしまうからです。
首や肩、腰に対して、マッサージや鍼灸、ストレッチを行い、痛みを伴わない低刺激を心がけ、
実は痛いのに我慢していないかNさんの表情を常に確認しながら安全に行います。
鍼灸は自律神経症状やストレスに対しても、解消する働きがあります。
実はWHO(世界保健機構)でも鍼灸適応症として認められております。
パーキンソン病における認識不足と誤解
施術の際には、手は常に動かしながらもコミュニケーションを一番に心がけております。
毎週3回、施術時間は、たまに来られるヘルパーさんやお医者さんより接触時間が長いです。
その為、Nさんから沢山のお話を聞きます。
天気の話や季節のこと、若い時の話から思い出話など多岐にわたりますが、
その中で、気になったことがありました。
パーキンソン病だからといって常にその症状が出てるとは限らないのです。
手が震えが止まらない時もあれば、普通に震えてなくて自由に使えたり、
身体に力が入り寝返りも自分で難なく出来たり出来なかったり、
それはご本人にしかわかりません。
たまたま自然に体を使えてたNさんをみていたヘルパーさんから、
身体動かせるんだから、甘えないで自分で動きなさいと、冷たくされるそうです。
身体が動かせず、着替えもままならず寒くてうずくまっている時、
トイレに行きたいけど足に力が入らず、ヘルパーさんを呼んでるのに30分以上来なかったり、
施術時間が終わっても来ないので、当院が呼びに行ったこともあります。
このようにパーキンソン病の方は、動けるのに動かないだけと誤解されやすい用に思われます。
当院は、お会いして話す時間が長いので、そんな症状の変化に気づいてあげたり、
ケアマネさんやご家族にそんな症状の変化をご報告して、少しでも誤解を解いたり
誤解から来る不条理なストレスを、お話を聞くことで少しでも和らげてもらったり、
実は、施術以外にも沢山、関われることがあると思っております。
少しでも当院に関わって頂ける患者様があなたを選んでよかったと言って貰えるよう
尽力します。
すみれ治療院 今野晋佑