脳卒中は大きく分けて3つあり、

「脳梗塞」・「脳出血」・「くも膜下出血」があります。

そして、脳卒中の後遺症には、いくつかありますが、

その中には、「高次機能障害」というものがあります。

中々、聞きなれない言葉ですが、どのように対応したらいいのか、

困っている患者様も多く、そして、ご家族の方などリハビリ方法についても

聞かれることがあるので、要点をお伝えしたいと思います。

高次機能障害とは?

非常に多岐にわたりますが、

そもそも脳のどこに損傷があったのか、人によっても大きく個人差があります。

そして大きく分けて、5つの分類に分けられます。

・「記憶障害」

・「注意障害」

・「遂行機能障害」

・「社会的行動障害」

・「病識の欠如」

以上です。

なんか難しい言葉が並んでますが、一つ一つご説明していきたいと思います。

・「記憶障害」

発症後の記憶が困難になる障害です。

日付がわからなくなってたり、過去のことは覚えていても、新しい情報が覚えられなくて、物の置き場所などを忘れたり、

自分のしたことを忘れる症状が起こって、そのために同じ質問をくり返すことがあります。

・「注意障害」

 注意を意識的に向けることが出来なくなる障害です。

例えば、集中して物事をすることが出来なくなっていたり、1度に二つ以上の事をしようとすると混乱してしまったり、

脳でダメージを負ったところ。

例えば、左側がダメージ受けていたら、反対側の右側の視界に入るものを見落としてしまったりすることがあります。

・「遂行機能障害」

物事の計画を立てられなくなる障害です。

計画を立てる前に思いつくままに行動して失敗してしまったり、終わりなく続けてしまったり、

逆に、計画を立てられないために行動を起こせなくなってしまったりします。

なお、行う順番など指示したら動けたりします。

・「社会的行動障害」

行動や感情が制御できなくなる障害です。

無気力、突然怒り出したり笑いだしたり、感情のコントロールが出来なくなったり、

欲求が抑えられずに無制限に食べ続けたり、物を使い続けたりします。

・「病識の欠如」

病気の自覚が出来なくなる障害です。

自分の障害を自覚出来なくなって、他人が障害を指摘しても

当人はどこ吹く風、あいつおかしなこと言ってるなと判断してしまったり、

自分には障害がないと思いこんで、リハビリを拒んでしまったり、

何故、身体をうまく使えないのか認識できなくなったりします。

すみれ治療院で出来る事とは?

高次機能障害に対して直接的にすみれ治療院で対応できることは残念ながらありません。

ですが、例えばリハビリ訓練方法などをお伝えさせて頂いたり、

ご家族様に日常ある障害に対して、アドバイスさせていただくことなど、

間接的にお役に立てることがあるかと思います。

*当院の患者様の例*

実際に当院で施術している患者様の例でいうと、

ご家族様に何故このような症状があるのかを出来るだけわかりやすくご説明し、

ご理解頂いた上で、服を着られない状態をどのようにリハビリしたらいいのかを

指導させて頂いたり、よりよい方法をご提案させて頂いております。

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